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第1回シンポジウム報告(令和5年度)

第1回シンポジウム報告

日時  令和5年8月19日(土)(10:00~13:00)
形式  会場参加 + ライブ配信(Zoom)
会場  (会場参加)アルカディア市ヶ谷 私学会館
講師  ①題目:実施直前!インボイス制度対応の実務上の注意点
     講師:脇田 弥輝(東亜大学大学院法学専攻修了 税理士)
    ②題目:これからの相続税対策~相続税の改正を受けて~
     講師:佐々木 梨絵(東亜大学大学院法学専攻修了 税理士)

① 「実施直前!インボイス制度対応の実務上の注意点」

 インボイス制度の概要を一通りお話ししたあと、税理士の先生方も多く聞いていらっしゃるため、「ケース別 超実務対応」として具体的な細かい計算方法や、業種別の対応についてもお話しました。また、「税理士の責任はどこまで?」として、インボイス制度特有の税理士損害賠償リスクについてもお話しました。インボイス制度そのものの理解はもとより、かなり複雑な経過措置により現場の税理士にも混乱が予想されます。
 質問では、「歯科医院でインボイス登録したが、一般患者はインボイス不要なことが多いので取下げしようと思うがどう思うか」、「原則課税の顧問先の事務処理についての対応策」など制度導入の直前ならではの実務家からのほか、学者の先生方からの貴重なご質問、ご意見も頂戴しました。少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。

②「これからの相続税対策~相続税の改正を受けて~」

 まず初めに今回の令和5年の相続税と贈与税の改正内容について具体的に解説しました。続いて相続時精算課税制度における基礎控除の創設と、暦年課税における相続財産に加算する生前贈与の期間が3年から7年に延長されることによる、税理士の立場から見た注意点と相続時精算課税を選択するか否かを判断する基準についてお話しました。
 最後に、今回の改正を受けて今後の相続税対策の考察、また相続税や贈与税の各特例と絡めて話しました。
 質問では、区分所有マンションの相続税評価の見直しについてや、事業承継税制を適用する時の判断基準についてお答えしました。
 今、注目されており税理士の実務でも影響がある内容でしたので、参加された方はとても熱心に聞いていただき、懇親会でも質問や具体的な事例を話したりと、先生方の関心も高い内容だったと思います。


 

《過去のイベント》
 ・2018年度の設立総会の模様はこちら
 ・令和元年度の会員総会・シンポジウム・懇親会の模様はこちら
 ・令和元年度の関西地区シンポジウムの模様はこちら
 ・令和元年度の九州地区シンポジウムの模様はこちら
 ・令和4年度の第1回シンポジウム報告はこちら
 ・令和4年度の第2回シンポジウム報告はこちら

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